花粉の媒介者 [蟲君諸諸]
ポーチュラカとアリ。花粉まみれになっていました。
ポーチュラカは真夏の炎天下でもしおれたりせず色とりどりの鮮やかな花を咲かせ続ける稀な植物で、園芸用の花としてはとても優秀だと思います。個人的には園芸種より在来のスベリヒユの方が好みに会ってますが・・・
アリも花粉の媒介者になれるんですね。寒くなってさすがにポーチュラカはへばっていました。
たまには甲虫 [蟲君諸諸]
クズノチビタマムシ。
クズの葉に乗っかっていた小さなタマムシ。知らないだけで探せばけっこういろんなムシがいるものですね。こんなワンダフルなムシが近所にいるなんて最高です。
サシゲチビタマムシ?
スダジイを食べるとのことだけど、この時はたまたまエノキについていました。
ゾウムシ。種類は知らん。
コカブト。
真夜中の森のサクラの樹で見かけました。時々近所の街灯に飛んでくるけど、灯火以外で見るのは初めてかも。
ゲンジボタル。
こちらも真夜中。1:00すぎだったかな。もう活動時間を終えてるだろうと思っていましたが念のため沢に行ってみました。最初1頭のメスだけが光っていましたがそれに気づいたオス一頭が飛んできて連結しました。ホタルの交尾ってオスとメスが一直線になるのかと思ってましたが、こういうV字もありなのね。
悲惨な米びつ [蟲君諸諸]
最近米を研ぐときにどうも黒い粒が目立つなぁ、と薄々感じていましたが、よく見てみるとムシ君でした。この類のムシ君が1匹だけでいるわけないので、よくよく探してみると出るわ出るわ。
ヒラタムシというやつのようです。ヒラタムシの一種。
幼虫もたくさんいました。う~ん。米と一緒にこれを食べていたのか・・・
幼虫と蛹。左上は爪楊枝の頭の部分。ムシは2~3mmくらいです。あ、米粒と並べればよかった。
特に害はないようですが、あまり気持ちのいいものじゃないです。米を全て出して、米びつをアルコールで洗浄しました。どうもコイン精米機を使って精米したものに混ざってきたような気がします。一度入るとじゃんじゃん増殖します。だって食べ物の中で生きてるんだもん。
黄色いハチの集団がいた [蟲君諸諸]
ジョロウグモ交尾? [蟲君諸諸]
データ誤消去! [蟲君諸諸]
先日、デジカメのデータをまだパソコンに移してなかったのに、勘違いしてフォーマットしてしまいました・・・。いや~、焦りましたよ。カメラ屋さんに助けを求めたら専門業者に依頼できるとのことだったので、すがる思いでお願いしました。そして、2週間ほどでなんと全てのデータが復旧して戻ってきてくれました。よかったよかった。今後、よくよく気をつけなければ。デジタルの最大の欠点だから。そんなわけで復旧した画像から6枚。
1月27日のジョロウグモ。寒さの中、なんとか生き残っていて、しかもフユシャクを食べた跡があります。2月1日の朝、動かなくなっていました。
フォーマットと言っても完全に真っ白な状態にするわけじゃなくて、元々あったデータを読ませなくするだけなんだと思う。遺伝子とプロモーターの関係に似てると思った。たぶんフォーマットというのは、プロモーター部分をいじることで遺伝子を読めなくするみたいなことだ。だからいじられたプロモーターが分かっていれば、そこから読んでいけば元々の画像が見られるという仕組み。
わかりにくいですがフユシャクばかりがひっかかってるクモの巣を見つけました。フユシャクは敵の少ない冬にあえて活動する蛾ですが、あえてそのフユシャクを専門に狩るクモがいるんでしょうか。フユクモ?そんな素晴らしい生態系があったら感動だなぁ。
クモには申し訳なかったのですが、気になったので棒でつっついてご登場願いました。出てきたのはカレハヒメグモ・・・。あれ?
寒くなってからも樹の洞などで頻繁に目にしていたクモですが、冬眠してたわけじゃなくて冬にも活動してたんですね。フユシャク専門のフユクモ(仮名)ではなかったけど、フユシャクにも天敵がいるってことが分かりました。
落ち葉の下にいたクモ。名前は分かりません。
大きい洞で越冬していたクモ。ユカタヤマシログモ。柄がキレイだったので目立つように紙に載せて撮ってみました。屋外簡易スタジオ。
クモは誰にも教わらないでも巣の張り方を知っています。本能のなせる業ですが、どういう仕組みで技術が伝わっていくんでしょう。親から伝わるのは細胞質気質、細胞小器官、DNAくらいなものです。その中のどこかに本能の仕組みが入っているはずです。クモの世界は深入りすると出て来れなくなりそうな感じがします。近づきすぎないようにしよっと。
あ、ちょっと、モデルさん動かないで下さい。ブレちゃうから。
全然関係ないけど、遺伝子内非コード領域のイントロン部分に体内時計に関わる働きがあるとのニュースが先日載っていました。タンパク質機能の調節は膨大な種類のkinase、kinase-kinaseが行っていると思っていましたが、イントロンの働きによる調整も絡んでいるのかもしれません。kinase遺伝子自体のイントロンも発現に関わっているのかもしれないですね。余計複雑でわけがわからん。まぁ、何十億年もかけて出来上がった仕組みなんだから、(ワトソン・クリックから)たった数十年ぽっちで全てが解明されるわけがないですが。
危険! [蟲君諸諸]
11月のセミ! [蟲君諸諸]
久しぶりの暖かい日でした。カトリヤンマを探しに谷戸へ行くと、なんとなんとアブラゼミが鳴いていました!え~信じられない。11月だぜ?どうしたってのさ、アブラゼミくん。
同じ個体。だいぶお疲れのようで鳴き声にハリはありません。つまり、あまりに気温が高いので夏と間違えて羽化してしまった個体ではないということ。アブラゼミが羽化するのはせいぜい9月上旬まででしょう。この個体はもしかすると2ヶ月近く成虫として生きているのかもしれません。
「セミは地下で7年暮らし、成虫では7日間しか生きられない。」なんて言われているけど、多分誰も確かめてないんだと思う。幼虫期間に比べ成虫期間があまりに少ないことを誰かが分かりやすく「幼虫7年に対し成虫7日」と言って、それがいつの間にか一人歩きして真実のように語られてしまったんでしょう。誰ですか、8日目の蝉とか言っているのは。
別の個体もいました。やはり11月にもセミがいます。そりゃぁ中には羽化後7日目で寿命が来る個体もいるかもしれません。7日目に病気になって死んだり鳥に食べられたりもするでしょう。でも、本来の平均的な成虫期間は7日よりはずっと長いんだと思います。中には2ヶ月近く生きる個体も多分いるんです。
モドキって [蟲君諸諸]
ショウリョウバッタっぽいけど、ちょっと雰囲気が違うなあ。えっと、誰だいキミは?
調べてみたらショウリョウバッタモドキという種類でした。生息場所が限られている種類のようなのですが、撮影したのは管理の行き届いた、ただの都市公園です。豊かな自然環境にも住んでいるのかもしれませんが、都市公園という環境も何かの理由で住みにくいわけじゃないのかもしれません。都市公園では天敵が少ないとか雑草が少ないとか・・・。よく分からないけどムシの好みは計り知れないってことです。
こんな感じでススキに止まって隠れていますが、若干色が違うので見つけることができます。
それにしてもショウリョウバッタモドキという名前はいかがなものか。私も最初はショウリョウバッタっぽいと思いましたが、この子にしてみたらたまたま似ちゃってるだけで、必ずしもショウリョウバッタの真似をしているとは限らないと思うんです。ある種に擬態して身を守る種類であれば○○モドキでもいいかもしれませんが、たまたま似ちゃってるだけの場合は○○モドキではなくその種類ならではの名前をつけてあげたいです。ススキっぽいからススキイナゴなんてどうかな。
食べる! [蟲君諸諸]
トンボが蚊とかカメムシとかを食べてるのを見ても何とも思わないけど、カマキリがチョウとかセミとかを食べてるのを見ると、ちょっとドキッとしてしまいます。なんでかって言うと、獲物が大きいし間近でじっくり見ることができちゃうから。生きたまま食べられてしまう恐怖の中、羽交い締めにされて複眼からボリボリと…。音が聞こえることもあります。頭が食べられてなくなっているのに翅は動いているとか。実にリアルというかなんというか。
まぁ命は繋がっているってことですよ。
チョウが花の蜜を吸うように、トンボがカメムシを食べるように、ヒグマがサケを食べるように、シャチがオタリアを食べるように、チーターがインパラを食べるように、我々が牛丼を食べるように、カマキリはチョウを食べる。食べなきゃ生きられない。当たり前すぎることだから特別視なんかすることはないんだよ。うん。
ん?なんか用?
ネムノキの葉にいたのはハラビロカマキリの幼虫。ハラビロカマキリは幼虫時代に腹部を反り返らせています。こうしてみると反り返った腹部とネムノキの葉がソックリです。葉っぱに擬態しているのかもしれませんね。
人気者! [蟲君諸諸]
樹液レストラン [蟲君諸諸]
久しぶり [蟲君諸諸]
キンシバイ? [蟲君諸諸]
ナウシカ [蟲君諸諸]
まだ4月だというのに起きてしまったオオクワガタのウルリッヒ号。もう羽化して3年になろうとしていますが、まだまだ元気そうです。メスのガービー号を攻撃するので別居状態が続いています。でもガービー号はガービー号で新たなパートナーのビランク号を食べてしまった実績があります。とても同居させられないよ。
この角度から見るとナウシカに出てくるヘビケラのよう・・・。
んっ?ナウシカ!?
あぁ懐かしいナウシカ・・・そういえばあの最終巻は圧巻でした。
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なぜ真実を語らない!! 汚染した大地と生物をすべてとりかえる計画なのだと!! お前は亡ぼす予定の者達をあくまであざむくつもりか!! お前が知と技をいくらかかえていても世界をとりかえる朝には結局ドレイの手がいるからか!! 私達の身体が人工で作り変えられていても私達の生命は私達のものだ!! 生命は生命の力で生きている!! その朝が来るなら私たちはその朝にむかって生きよう!! 私達は血を吐きつつくり返しくり返しその朝をこえて飛ぶ鳥だ!! 生きることは変わることだ!! 王蟲も粘菌も草木も人間も変わっていくだろう。腐海も共に生きるだろう。だがお前は変われない!! 組みこまれた予定があるだけだ。死を否定しているから・・・・・・。真実を語れっ!! 私達はお前を必要としない!!
・・・・・・・・・どの真実をだね?あの時代どれほどの憎悪と絶望が世界をみたしていたかを想像したことがあるかな?数百億の人間が生き残るためにどんなことでもする世界だ。有毒の大気、凶暴な太陽光、枯渇した大地、次々と生まれる新しい病気、おびただしい死。ありとあらゆる宗教、ありとあらゆる正義、ありとあらゆる利害、調停のために神まで造ってしまった。とるべき道はいくつもなかったのだよ。時間がなかった私達はすべてを未来にたくすことにした・・・・・・。これは旧世界のための墓標であり同時に新しい世界への希望なのだ。清浄な世界が回復したとき汚染に適応した人間を元にもどす技術もここに記されてある。交代はゆるやかに行われるはずだ。永い浄化の時はすぎ去り、人類はおだやかな種族として新たな世界の一部となるだろう。私達の知性も技術も役目をおえて、人間にもっとも大切なものは音楽と詩になろう。
神というわけだ。お前は千年の昔、沢山つくられた神の中の一つなんだ。そして千年の間に肉腫と汚物だらけになってしまった。絶望の時代に理想と使命感からお前がつくられたことは疑わない。その人達はなぜ気づかなかったのだろう。清浄と汚濁こそ生命だということに。苦しみや悲劇やおろかさは清浄な世界でもなくなりはしない。それは人間の一部だから・・・・・・。だからこそ苦境にあっても喜びやかがやきもまたあるのに。あわれなヒドラ。お前だっていきものなのに。浄化の神としてつくられたために生きるとは何か知ることもなく最もみにくい者になってしまった。
お前にはみだらな闇のにおいがする。多少の問題の発生は予測の内にある。わたしは暗黒の中の唯一残された光だ。娘よ、お前は再生への努力を放棄して人類を亡びるにまかせるというのか?
その問いはこっけいだ。私たちは腐海と共に生きて来たのだ。亡びは私たちのくらしのすでに一部になっている。
種としての人間についていっているのだ。生まれる子はますます少なく、石化の業病からも逃れられぬ。お前達に未来はない。人類はわたしなしには亡びる。お前たちはその朝をこえることはできない。
それはこの星がきめること・・・・・・。
虚無だ!! それは虚無だ!!
王蟲のいたわりと友愛は虚無の深淵から生まれた。
お前は危険な闇だ!! 生命は光だ!!
ちがう!! いのちは闇の中のまたたく光だ!! すべては闇から生まれ闇に帰る。お前達も闇に帰るが良い!!
お前達は希望の敵だ!!
オーマ来て!! オーマ!! オーマ!!
やめろ闇の子!! 世界を亡ぼした怪物を呼びさますのはやめろ!! お前は悪魔として記憶されることになるぞ!! 希望の光を破壊した張本人として!!
かまわぬ!! そなたが光なら光など要らぬ!! 巨大な墓や下僕などなくとも私達は世界の美しさと残酷さを知ることが出来る!! わたし達の神は一枚の葉や一匹の蟲にすら宿っているからだ!! オーマ!! その者を闇へ帰しなさい!!
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こうしてナウシカは、さまざまな葛藤や矛盾を抱えながらも、清浄な世界へ戻ったときの人間の卵や生命の秘密を破壊してしまいました。お互いの立場を理解することなく、会話が完全には噛み合わないまま、歩み寄りすら見せず、妥協点も見出せず、墓所は一方的に破壊されてしまった感さえあります。今後、この世界はどうなっていくのでしょう。ナウシカの言うように苦しみながらも生命が変わり朝をこえられるのかもしれないし、あるいは墓所の言う通り清浄な世界ではナウシカ達は生きていけないのかもしれません。作者の言わんとしている事をより理解できるようもっと深く読む必要がありそうです。
アンテナを張っておけば・・・ [蟲君諸諸]
はかなげだけど・・・ [蟲君諸諸]
アカマダラカゲロウEphemerella rufa亜成虫から成虫への最後の脱皮。幼虫から羽化して亜成虫となって、その後もう一度脱皮して成虫になる、カゲロウのみに見られる変態。
カゲロウといえば、はかない物の象徴ですね。学名も、はかない(Ephemeral)に由来。確かに成虫の寿命は数日だしエサも食べられないし飛び方もひらひらと弱々しい。でもそれはあくまで成虫だけを見て言ってるだけの話だと思うんだよね。成虫だけがカゲロウじゃない。卵や幼虫期間を含めた一生の長さは半年とか1年とかあって特別短いわけじゃないし、成虫だって生殖活動ができる身体に大変身した立派な姿だよ。成虫の寿命が短くたって消化器官を持っていなくたって飛び方が弱々しくたって、それが生き残っていく作戦として最も都合が良かった形なんだから、かなりクールだと思うぞ。がんばれカゲロウ!
赤ちゃんの主張 [蟲君諸諸]
こんにちは赤ちゃん。やっと、やっと産まれてきてくれたんだね。今日が誕生日だ。我が家へようこそ!
よろしくね。外の世界はずいぶん眩しいなあ。でもね、ボクは今日産まれたわけじゃないんだ。もっとずっと前に生まれてて、それからずっとお母さんの心音を聞きながら育っていたんだよ。ボクが誕生した日は今日じゃなくて、もっとずっと前なんだ。
あ、そうか。ごもっともだね。普通はおぎゃーって母親から出てくる日を誕生日だと言っているけど、実際この世に誕生した日はそれより十月十日も前ってことなんだね。おぎゃーって言う前だって立派に生きてるもんね。受胎日こそ「0」から「1」になる人生の出発点。おぎゃーって言う日は、つまり数ある通過点の一つに過ぎないってことなんだね。大切なことに気づいたよ、ありがとう赤ちゃん。
ところで、この世に完璧なものなんて無いって思ってたけど君はどこから見ても完璧に見えるよ。奇跡みたいだ。まだ出てきて間もない白紙のはずなのに。俺なんて何十年か生きてるのに欠点だらけだ。それとも白紙こそ完璧で、それに絵を描いていくと一方では完全性がなくなっていくのかな。
難しいことは分からないよ。でももしそうだとしてもボクはこれからいろんなことを知りたいよ。せっかく産まれたんだもん。