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最強のトンボ図鑑が出た! [トンボ]

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待ちに待った最新のトンボ図鑑が発売されました!
「ネイチャーガイド 日本のトンボ 尾園 暁・川島逸郎・二橋 亮 著 / A5判 / 532ページ / 定価5,775円 / 文一総合出版 」

著者はプロの写真家とプロの細密画家とプロの科学者。もちろん3人ともトンボの専門家でもあります。それぞれの持ち味を余すところなく発揮・融合し、日本のトンボのことなら何でも細部まで分かるようになっています。トンボをよく知らない方が種類を調べるような使い方もできるし、単に生態写真を見てるだけでもその美しさに感激するでしょう。また、元々トンボをよく知っている方でも超最新の分類、写真の美しさ、細密画を用いた形態解説には得るものが多いはずです。

最新の研究で判明した新たな分類、日本産全種類の成虫の標本写真、生態写真、ヤゴの写真、見分けるポイントの細密画、イラスト、解説、コラム等々がほぼフルカラーで500ページ以上にもわたって書いてあります。また、印刷の質が非常に高くルーペで見ても印刷のドットが見えません。つまり写真がホントに奇麗です。いや〜ホント中身が濃すぎてビビりました。濃すぎて疲れた。この内容がコンパクトにA5判に納められていることに驚きました。もしA4判の図鑑なら50,000円くらいするんじゃないかと思えるような中身です。これで10,000円もしないなんてホントに安すぎる。信じがたい時代です。

昔、大学の先生に言われました。「授業1コマ90分喋るためにその10倍くらいの時間をかけて準備する。その道の一流の人が15時間勉強したことを90分にまとめて聞けるわけだからよく聞いておかないともったいないぞ」と。なるほどなと思いましたが、この本もそんな感じです。この本の場合、15時間どころかプロ3人の何十年分の知識がぎっしり詰まっているわけですから。プロ3人が山を越え谷を越え、雨に打たれ、灼熱にさらされ、ブユにさされ、ヒルに吸われ、危険な目に遭いながら調べ上げてきた成果がぎっしり詰まっているわけですから。それをエアコンの効いた部屋で見られるわけですから。だから図鑑というのは100,000円以上するようなヤツでもじつは安いんです。それにしたってこの内容の濃さで6,000円弱ではいくらなんでも安すぎる気がします。

写真にちょっとした英語解説が添えられています。これは多分、今月小田原で開催される国際トンボ学会議に対応したものかと思います。世界中のトンボ学者がトンボの国にやってくるんですが、この本を見て度肝を抜いて帰ることになるかもしれません。日本が世界に誇れる、世界のトンボ界でも一歩先行く最先端の図鑑だと思います。すばらしい!
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なまけもの

ほぼフルカラーで500ページ以上!?
超初心者の私にもとても楽しめそうです!

by なまけもの (2012-07-02 09:35) 

akanenosora

一瞬 欲しいなぁ~~と反応してしました。
本屋の店頭でちょこっと見て見ないとそれ以上の進展は
ないのかも。
私には必要なものなのか お値段と比べたり
色々 あるのですから事情が。
by akanenosora (2012-07-02 10:30) 

jan-ll8

なまけものさん
単に写真を眺めるだけで楽しいと思いますよ。ぜひぜひ。

by jan-ll8 (2012-07-02 21:42) 

jan-ll8

akanenosoraさん
本屋さんでぜひ見てください。
ちょうど入荷したところのようですので
あると思いますよ。
by jan-ll8 (2012-07-02 21:43) 

春分

最強ですか。値段は、攻略できない気はしないですね。うーん。
どうしよう。
by 春分 (2012-07-15 09:42) 

jan-ll8

春分さん
最強です。内容からすると非常に安いですよ。ぜひぜひ。
by jan-ll8 (2012-07-16 20:18) 

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