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水田とレンガの共通点とアキアカネの能力 [トンボ]

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雨が上がるとどこからともなくアキアカネの連結がやってきましたが、産卵している場所はなんとレンガ!

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水がたまった場所は他にも砂場とかコンクリートとかアスファルトとかありましたが、レンガ以外にはほとんど興味がないようでした。レンガに固執してたくさんの個体が集まって産卵していました。

本来の産卵場所は氾濫原で春に水が来るようなところ。例えば水田はアキアカネの一大繁殖地です。水田が好きなアキアカネがレンガに固執するとは如何に。

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メスの単独産卵も見られました。オスに連れてこられたわけじゃなくメスが好き好んで来たので、やはりアキアカネは元々の性質としてこのレンガが好きなようです。

水田の土はほとんどが粘土、粘土があるから水がたまるわけですから。いっぽうのレンガはその粘土を焼きしめたもの。つまり水田とレンガの共通点は「粘土」にあります。アキアカネは粘土を感じ取る能力があるのかもしれません。

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稲刈りの終わった水田で産卵するアキアカネ。

トンボは嗅覚が弱く、粘土を匂いで感じているとは思えません。おそらく視力で粘土を感じています。でも見た目じゃ粘土はわかりませんから、もっと特殊な能力だと思います。粘土を含む物質が反射する光の性質に特徴があって、その特徴を感知することが出来るのかもしれません。
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コメント 2

招き猫

単純に、レンガを敷き詰めた所は田んぼに似ているな。と思いました。
“粘土”が共通しているとは・・・。
水溜りに産む親もいるし、憐れですね。
でも、子供が育つ環境に産んでやっているつもりなんだから
せっかく産んだ子を虐待する人間よりずっと真っ当だ(T_T)
by 招き猫 (2011-11-10 15:40) 

jan-ll8

招き猫さん
水溜りは水が集まる場所なのでアキアカネとしたら
それでOKなんでしょう。
もしかすると洪水がきて生き残るかもしれませんから。
ムシのようなばら撒きタイプは可能性を探っているんですね。
by jan-ll8 (2011-11-10 20:43) 

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