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いるはずがない [トンボ]

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台風による強い南風で、海から遠く離れたウチにまで潮が飛んできました。なんで分かったかというと、車の窓についた白いベタベタを指でなぞって舐めてみたらしょっぱかったから。この潮のせいで農作物に大きなダメージがあり(特にナスは潮に弱いのだ)、街路樹の葉が軒並み枯れてしまいました。悪いことばかりが続くようですがでも大丈夫。破壊の後には必ず再生があります。そのうちきっと何かいいこともやってくるはずです。

台風で稀に運ばれてくるオオギンヤンマを探しに行きました。オオギンヤンマの成果はあがらなかったのですが、その池になんとリュウキュウベニイトトンボ♀がいました!九州以南に生息するので、ここにいるはずがありません。見つけたときは頭が混乱してしまい「超老熟したキイトトンボ」とか「アオモンイトトンボの赤いタイプ」とか、訳が分からない思考をしてしまいました(防衛機制の一種だと思うのですが・・・)。もしこいつが増えるとベニイトトンボと競合し駆逐してしまう恐れがあります。ここから数十キロ離れたところにベニイトトンボの産地があります。

考えられる原因は2つ。
1.本来の生息地から台風に混じって飛んできた。自然要因。
2.水辺公園等を作るために南方から運ばれてきた水草に付いてきた卵が成長した。人為的要因。

もし1であれば自然現象なので放置ですが、2の人為的要因であれば駆除の対象です。貴重なベニイトトンボと競合してしまうのですから。台風のコースを見ても1の要因が考えられないことはないですが、2の人為的要因の可能性も低いというわけではありません。実際に定着してしまった例があります。今回は2の可能性が高いとみて、被っていた野球帽で捕まえようと試みました。が、殺気を感じ取られてしまったのか、あっという間にどこかへ飛んでいってしまいました。失敗した。カメラを構えてるときは空気に成りすましているので、むしろトンボが近づいてくるのですが・・・。ここら辺で人為的に入ってきたリュウキュウベニイトトンボが増殖しないことを望みます。
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コメント 2

なまけもの

人為的な要因、確かにありえますよね
トンボだけに限らずいろんな生き物が人間のせいで生態系が崩れてしまう、滅びてしまうことありますものね
by なまけもの (2011-10-02 22:06) 

jan-ll8

なまけものさん
多分人為的要因ですね。
アメリカの国立公園では火事が起きたときに
人為的なものか自然発火なのかを調べて、
前者のときは徹底的に消火し、後者のときは
放っておくんだそうです。
by jan-ll8 (2011-10-05 22:03) 

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