炎天下対策 [トンボ]
オオヤマトンボの登場回数があまりに少ないのは、好きじゃないとか興味ないというわけじゃなくて単純に撮影が難しいからです・・・。コシアキトンボのように数が多いうえに同じところを往復し続けるトンボであれば、そもそものシャッターを切る回数が増やせるのでうまく撮れてる場合も増えます。オオヤマトンボは大きな池をぐるっと１周するので、そもそも２分に１回くらいしかシャッターチャンスが来ません。2分に１回というのも平均がそれくらいというだけで、その途中で別のオスとトラブって帰ってこなかったり休憩に入ったり逆回りになったりと、かなり不規則にやってきます。しかも炎天下なので待ち時間の間にたいてい撮影者の方が参ってしまうんですね。暑いのとチャンスが少ないのとが原因で撮影が難しいトンボです。
今年はオオヤマトンボ対策をしまして、まあまあキレイに撮ることが出来ました。
夏に耐える体力を付けておくために冬場に走り込みと筋トレをしました。6分/kmくらいのスピードで1日5〜10km、3ヶ月で無理なく300km程度。体力を付けた上で、夏バテを避けるために冷たい物は一切胃にいれず、むしろ朝から熱いスープを飲みました。フィールドでの飲み水は日光で40℃くらいに暖めておきました。日焼けで皮膚が痛むと発汗作用が不調になりフィールドに長居できなくなります。これを避けるために長袖を着て紫外線対策。さらに顔、手の甲、首には日焼け止めを塗りました。もちろん帽子も。そのかいあってか炎天下33℃くらいなら別になんてことなく普通に過ごせています。仕事で45℃の部屋に2時間くらいいることがしばしばありますが、特に体調に問題は出ません。要するに暑さに鈍感になったわけです。炎天下に長時間いることができるようになったらあとはチャンスをひたすら待つだけ。
そこまでしてようやく撮ったオオヤマトンボ♂の飛翔。腹部が分厚くてカッコいいし複眼の緑が映えますね。
メスが産卵に入りました。メスが産卵するのはオスが池に来る前のAM6:00前後、暑くてオスが減る12:00前後、オスが池から去る17:00、の3回くらいピークがある気がします。
そういえば数年前、デリーで炎天下40℃を経験しましたがあれはキツかった。どこに行っても40℃。ずっと40℃。昨日も明日も40℃。毎日40℃。汗が大量に出るのでその分水を飲むんですが、いくらお腹を冷やさないように注意したって大量の水を飲むことで胃液が薄まるのでバテてしまいました。1日3リットル以上飲んでました。それと比べたら日本の33℃なんて冬みたいなものです。そりゃ言い過ぎか。
産卵の瞬間はうまく撮れませんでした。腹端で水を引っ掻いて飛ばしていました。
ご無沙汰してます。先週、赤とんぼを見ました。
もう秋だなーと思いつつ、Janさんを思い出しました(^^)
by gon (2012-08-28 03:49)
綺麗なトンボですね！
思いもつかなかった万全な努力をされているのですね。
コシアキトンボをよく見るのですが速いし留まってくれないし
今年は、撮れずにおります。
by akanenosora (2012-08-28 19:29)
走り込みまで！すごい・・・
このトンボ、ヘリコプターみたいですね。
ボディが分厚くってシュッと尾がのびてて＾＾
by なまけもの (2012-08-30 10:30)
gonさん
ご活躍のようで何よりです。
彼は補給なしでも勝ちそうな感じですね。
トンボ→Janはいい傾向ですねー。嬉しいです。
by jan-ll8 (2012-08-30 20:36)
akanenosoraさん
まぁ、もちろんオオヤマトンボだけのために体力付けてる
わけじゃないですが・・・
体力はあるにこしたことはありませんからね。
by jan-ll8 (2012-08-30 20:36)
なまけものさん
トンボはもともとヘリコプターにそっくりですが、
なるほどオオヤマトンボは特に似てますね。
コクピットの感じとか。
by jan-ll8 (2012-08-30 20:36)
夏バテした身が恥ずかしいです。
以前、池の上を水平に真っ直ぐ飛んでいくトンボに見とれた・・・と書いたら
jan-ll8 さんに「それはオオヤマトンボでしょう」と教えていただいたことがあります。
あのスピードで飛ぶトンボを撮って、「まあまあキレイに・・・」は無いですよ。
とてもキレイな写真です。
by 招き猫 (2012-08-31 14:00)
招き猫さん
私も油断すると夏バテしてしまいます。
とにかく内蔵を冷やさないことに注意しています。
キレイと言っていただけて嬉しいです。
微妙なピントとか背景とか気にしだしたらキリがないのですが。
by jan-ll8 (2012-09-02 21:01)