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今年の成果! [トンボ]

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今年も最終日になってしまいました。今年は忙しくてあまり動けない年になると思ってたけど、何とか頑張って一定の成果を上げることができました。

写真は5月に撮ったコシアキトンボの羽化。羽化は何度見ても感動します。

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5月・・・ヨツボシトンボが大量に沸く池を発見!
6月・・・ヒヌマイトトンボの産地を発見!県内産アオヤンマを撮影!
7月・・・マルタンヤンマ、ヤブヤンマの黄昏飛翔調査。マルタンヤンマの交尾について考察。
8月・・・近所でネアカヨシヤンマの黄昏飛翔を確認!近所にセスジイトトンボ多産地を発見!
9月・・・ハネビロトンボの飛来を確認!
10月・・・近所にカトリヤンマ産地を発見!
11月・・・近所にミヤマアカネ産地を発見!近所にミルンヤンマ産地発見!

こうして書いてみると大発見が多かった年でした。環境がどんどん悪くなっていく中で、非常に限られた特定の場所で細々と命をつないでいるトンボ達の姿がとても印象的でした。ガラスの靴のような環境です。近づくだけで解けてしまう雪の結晶のような環境。人知れずいつの間にかいなくなってしまった種類も多かったのでしょう。jan-ll8が今住んでいる場所も、昔はトンボの住処だったのかもしれません。写真は7月に撮ったマルタンヤンマの交尾。

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以前、トンボがセミを食べるシーンを載せると書いた気がします。8月に「ヒグラシを捕らえたオニヤンマ」を撮影していました。ウチワヤンマとかコオニヤンマとかオニヤンマなど大型のトンボは、飛んでいるセミを飛びながら捕らえることがあります。トンボは飛ぶという能力に関しては最も優れた昆虫かもしれません。

好きな生き物がいるのはとてもいいことだと思います。ただ、その生き物さえ無事ならいいという考えに陥りやすいので注意が必要です。○○を守るためになんでもかんでもやっちゃう団体がいて、散々○○にいいと思うことをやって、その結果○○が激減したという例があります(○○には例えばホタルが入ります)。もちろんうまくいった例もありますが、○○にいいだろうというのは人間の勝手な思い込みに過ぎない場合があります。○○が生きていくには環境が整っている必要がありますが、環境にはその環境自身の遷移や○○の天敵すら含まれているし、人間にはまだ理解不能な未知の要素も含まれているのかもしれません。好きな生き物というのは、無限に広がる生き物達の世界に入るための入口に過ぎないんだと思います。

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同じ棒にオオシオカラトンボ(左)とシオカラトンボ(右)が止まりました。8月。

なんだかんだで今年は63種類ものトンボを撮影していました。jan-ll8自身は、たくさんの種類のトンボを撮影することよりは、身近な普通種であっても面白い生態を撮影することに重きを置いているので、63種類は出来すぎ、というかやりすぎたという感じです。

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アオモンイトトンボ♀。9月。

まぁ、これは今だからこそ動ける、今しか動けないという焦りからきていることは間違いないです。これだけ動ける年は今後もうないだろうし、もし定年後に暇になったとしてもその時は体力と視力がないでしょう。つまり今年は人生最大の成果をあげるべき年だったということ。焦りに乗じていろいろ見れたし勉強になりました。

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10月、秋雨の日の朝、我が家のベランダにコノシメトンボが雨宿りにきてくれていました。一日中いるかと思ったら、10:00amくらいに雨の中飛び立って行きました。晴れた日は午前中に池に飛び込んで水を飲むトンボをよく見かけますが、もしかすると雨の日であっても水を飲みに出掛けるのかもしれません。

jan-ll8がトンボの写真を撮るのは、もちろんトンボの生き生きとした姿を写し撮りたいというのもあるけど、それよりはむしろトンボの生態を把握するための一助にしたい気持ちが強いです。フィールドに出てトンボを見て写真を撮って生態を把握する。トンボの好きな環境、気象条件、餌、行動等の生態は知られているようでまだまだ知られていないことが多いんです。というか知り尽くすことは不可能なくらい多様な行動様式を持っています。それらが知られていないがために、知らず知らずのうちに数を減らしていつの間にかいなくなってしまう・・・。トンボの生態をよく知っておくこと、いつかは保全のためにその知識を役立てたいと思っています。

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駆け足で通り過ぎていく日々をマウンテンバイクUllrich号で死に物狂いで追いかけました。往復で100km以下の時はなるべくUllrich号にまたがって撮影に行くようにしました。ポイントに着くまでは辛さより楽しみが勝るし、ポイントに着いてからの機動力は自転車に勝るものはないです。非常に効率よく現地を回ることができました。そもそもポイントまでに掛かる時間は車と大して変わらないか、むしろちょっと早くつけるしね。おまけに体力もつく。いいことだらけ。今年はUllrich号だけで3,500kmくらい走りました(もう1台ロードがある)。去年は5,000kmを越えていたのでそれには全然及びませんでしたが・・・。Ullrich号、今年も1年間ありがとう。お疲れ様でした。
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春分

今年から見せて頂いているのだったか。最初は冬蛾ブログだと思ってましたし。
すばらしい内容で教わることが多かったです。
今日の○○の話はまったくそうですね。TPPもあるし日本はこのままでは
ないでしょうけども、希望と責任感をもってまた新しい年を迎えましょう。
by 春分 (2010-12-31 12:45) 

みかっち

知らなかった不思議なトンボの世界をありがとうございました。
またおじゃまさせていただきます。
佳いお年を♪
by みかっち (2010-12-31 15:39) 

akanenosora

出会いのなかったトンボを数多く見せて戴いて
ありがとうございました。
コシアキトンボの腰の白い幅が黄色から白に変わるのですね。
来年もよろしくお願い致します。
よいお年を♪v(*'-^*)ゞ
by akanenosora (2010-12-31 18:07) 

招き猫

私もjan-ll8 さんのブログと出会ったのは冬だったと思います。
冬の蛾の写真を見るまでは、
「春夏の虫は冬の間はどう生き延びているのだろう…」
と チラッと思ったきりでした。
自分の撮った写真の中にトンボの写真が意外にあって、
魅力を感じたからこそ撮ったのだ、と改めて感じてもいます。
過酷な冬を生き延びる虫たち、そして命をつないでいく・・・。
来年も「トンボ日和」を楽しみにしております(^^)
良いお年を。
by 招き猫 (2010-12-31 19:27) 

なまけもの

新年おめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いします!

by なまけもの (2011-01-02 22:29) 

jan-ll8

春分さん
こちらこそいろいろ教わりました。ありがとうございました。TPPだの多様性だので生き物達が翻弄されていますね。環境省と農水省で言っている内容が違うんだな、これが。
by jan-ll8 (2011-01-03 22:10) 

jan-ll8

みかっちさん
こちらこそ素晴らしい写真の数々をありがとうございました。みかっちさんの写真を見てから+補正をするようになりましたよ。
by jan-ll8 (2011-01-03 22:10) 

jan-ll8

akanenosoraさん
トンボを見るたびに新しい発見があるので自分でも驚くことが多いです。また発見を記事にしてみますね。
by jan-ll8 (2011-01-03 22:11) 

jan-ll8

招き猫さん
生き物はそれぞれ面白い形態や生態を持っていて、それぞれに意味があると思います。今後もトンボを中心にその意味を紹介できたらと思います。
いろいろとありがとうございました。
by jan-ll8 (2011-01-03 22:11) 

jan-ll8

なまけものさん
こちらこそどうぞ宜しくお願いします!
by jan-ll8 (2011-01-03 22:11) 

gon

明けましておめでとうございます☆
年末年始多忙でご挨拶が遅くなりました(汗)
今年もよろしくお願いします〜♪

…そしてステキなトンボたちの写真とともに映る
Ullrich号に釘付け(^^) 今年も活躍させてください!
by gon (2011-01-05 02:57) 

jan-ll8

こちらこそ今年も宜しくお願いします!
Ullrich号はもう14歳になります。活躍できるように大切に使います。
もともと残っているパーツがフレームのみ。もともとフルセットで
10万円くらいですがメンテナンスで50万円くらいかかってます・・・
by jan-ll8 (2011-01-08 21:50) 

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