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2013菌賀新年 [植物・菌]

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

更新が滞っていますが、今年も同じ傾向でいこうと思います。

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先月、実家から箱で送られてきたミカンの中にいくつか貴重な国産レモンが入っていました。無農薬無化学肥料で作られたものだそうです(ただの放任では?)。箱に入れたままにしていたんですが、気づいたらびっしりと青カビ(penisillium)が付いておられました。あららら、残念無念。でもよく見ると美しい。「和」っぽい色、柄も素敵。

ユパ「また村が一つ死んだ... 行こう、ここもじきに腐海に沈む」

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こちらはミカンと白カビ。当然、ミカンも大変な状態になっていて正月はその片付けに追われました。ミカンとレモンは最後まで食べられなくて残念だったのですが、カビ自体はとても美しいですね。

大ババ様「燃やすしかないよ。このミカンはもうだめじゃ。手遅れになると箱ごと腐海にのみ込まれてしまう」(←言ってない)

かあさん、ミカンを箱で送るのやめてください。食べきれませんので。
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名古屋でクマ [ごった煮]

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ちょっと用事が出来て久しぶりに新幹線に乗りました。以前は月一くらいで乗ってたのにな。当時は新幹線に乗ること自体が嬉しかったので、時間が許せばわざわざこだまに乗ってたっけ。今回はのぞみでピューンと名古屋まで行きました。

新幹線の車窓から見える富士山はいつも見ているのと角度が違って違和感があります。綺麗だけどね。やっぱいつもの富士山がいいな。みんなそう思ってるのかも。

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大名古屋ビルヂング。老朽化のため解体中ですが名前は残るようです。よかった。初めて見たときはビックリしたよ。名前にね。

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金の時計の周辺。名古屋はエスカレーターをちゃんと2列に並んで片側を開けることなく乗る傾向が強まっていると思いました。いいことだ。植物園とか覚王山周辺とか平和公園とか熱田とか名港とか行きたいところがたくさんあったけど、時間の余裕がなく名駅周辺しか動けませんでした。

全国に生息する哺乳類でメスの獣毛が縦にロールする地域個体群が名古屋に多数生息していましたが、生息環境が悪化しているのかほとんど見ることはありませんでした。ママ世代で数人見かけただけ。10年前はぱっと見回しただけで多数目撃できたんだがな。全身ブランドぴかぴか超高級名古屋嬢にいたっては絶滅した可能性がありますね。ちょっと残念。

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東急ハンズに熊本県PRコーナーが出来ていてくまモンがいました。地元でも見たことあったし、なにも名古屋で見なくてもいいじゃねぇかと思ったけど、せっかくなので見てしまいました。ひたすらくまモン体操を踊り続けていて中の人は相当大変だったろうな。

くまモンは熊本県のキャラクターなので、ツキノワグマがモデルになっているんだと思います。ただ、九州にはもうツキノワグマがいないとされているんだそうです。最近、生息調査が入っているようです。

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くまモンが登場するとあっという間に人だかりが出来ました。さすが大人気キャラです。グッズも結構売れていました。

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ちなみにクマのプーさんのモデルは元をたどればアメリカクロクマなんだそうです。このクマは雑食性でドングリとか昆虫とかをよく食べるんですが、時季になると遡上するサーモンをグワァーって狩るそうです。

memo: プーさんは時季になるとサーモンをグワァーって狩る。
    表の顔:ハチミツおいしい。
    裏の顔:バッタ旨ぇ。サーモン、グワァー!
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11月に出会った蛾(ヤガ他) [チョウ・ガ]

11月に出会った蛾、3回シリーズの最終回。「ヤガに出会った」。

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ヨトウガの幼虫。寄生バエだか寄生バチだかを背負っていました。数日後に同じ場所で同一個体と思われるイモムシを見ましたが、寄生虫はいなくなっていました。そんなことあるのかな。

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アオバハガタヨトウ。エメラルドグリーンの美しい蛾です。アザミの蜜を吸っていたんだけど、懐中電灯の光を当てたら飛び立って、集光の性質上、墜落しちゃいました。アザミで撮りたかったよ。

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ホシオビキリガ。蜜を吸ってる蛾は無条件でかわいい。

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ノコメトガリキリガ。ヤツデの花に来ました。

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ケンモンミドリキリガ。今年は10頭ほど出会えました。ミントグリーンのいい蛾です。

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おまけ。ミノウスバ。   (←ヤガじゃないよ)


トンボは見に行けてませーん。シーズンが終わっちゃう。
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11月に出会った蛾(シャクガ) [チョウ・ガ]

11月に出会った蛾、3回シリーズの2回目。「シャクガに出会った」。

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シャクガの一種の幼虫。ヨモギエダシャクかな。

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ナカウスエダシャク。

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ヒメノコメエダシャクのメス。夜の森を歩いてるとこれがたくさんいました。3mおきに1匹くらいかな。いずれも低い位置にとまっていました。

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ヒメノコメエダシャクのオス。オスもメスも腹部を曲げていました。なんで?

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ヒメノコメエダシャクの交尾。交尾中も腹を曲げていました。なんで?背景がごちゃごちゃしてるのは否めない。

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ニトベエダシャク。シャクガっぽくない形のシャクガ。季節感たっぷり、晩秋になるとたくさん出てきます。独特の柄です。
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11月に出会った蛾(ヒメヤママユ) [チョウ・ガ]

11月に出会った蛾、3回シリーズの初回。「ヒメヤママユに出会った」。トンボはどうしたんだ、と言われるとごにょごにょごにょ...

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立派な触覚のヒメヤママユのオス。今年はどういうわけかヒメヤママユによく出会いました。大型の蛾でかなり見栄えがします。見てるだけでお腹いっぱいになるお得な蛾の一つです。

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珍しく霧の出た明け方の森。いつもと違う景色。せっかくいい雰囲気だったのに広角レンズを持ってなくて、イマイチ霧の良さを生かせませんでした。

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メスもいたぞ。

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メスは触覚が細いのです。もふもふです。もっふもふ♪

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深夜の森を懐中電灯片手に歩いていると、ヒマヤママユが光の束に入ってきました。ほとんど視覚が効かない中カメラを振り回しました。ピントは甘々ですが、なんとか画面には収まりました。
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10月に見た蛾 [チョウ・ガ]

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ヨトウガ。お尻のところに卵っぽいのが見える。

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オオカブラヤガと思う。

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コシロシタバ。真夏の蛾だと思っていたのですが10月中旬になってもまだいました。10月下旬に見られなくなりました。

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ツリフネソウにやってきたヒメクロホウジャク。

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ヒメクロホウジャクの産卵。

ハチみたいな姿のスズメ蛾の仲間なので蜂雀(ホウジャク)なんだそうです。

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ホシホウジャク。

じゃあ、なんでスズメなのかはよく分からない。小さい鳥みたいだから?

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オオスカシバ幼虫。クチナシにいます。

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アベリアとオオスカシバ。

南の国に行くとよく見られるハチドリにはソックリです。収斂というやつかな。

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ホシヒメホウジャク。小さくて寸詰まりで金魚的可愛らしさのホウジャク。

もし日本にハチドリがいたらスズメガはハチドリガになっていて、ホウジャクはハチみたいなハチドリガだから蜂蜂になったのか。ほうほう。
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花粉の媒介者 [蟲君諸諸]

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ポーチュラカとアリ。花粉まみれになっていました。

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ポーチュラカは真夏の炎天下でもしおれたりせず色とりどりの鮮やかな花を咲かせ続ける稀な植物で、園芸用の花としてはとても優秀だと思います。個人的には園芸種より在来のスベリヒユの方が好みに会ってますが・・・

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アリも花粉の媒介者になれるんですね。寒くなってさすがにポーチュラカはへばっていました。
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変な日 [トンボ]

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ミルンヤンマ♂

とある目的があって沢に行きました。この日はいろいろおかしなことが多かった。コンビニに店員がいなかったり、あり得ない場所でケータイが圏外になったり、あり得ない場所で知り合いに会ったり、あり得ない場所で別の知り合いに会ったり、なんでもない場所で突然自転車がパンクしたり、晴れてるのに雨が降ったり・・・。

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ミルンヤンマ♀

結局、目的は果たせず、しかもその晩は人に言えないようなショックな出来事が起きたのでした。おかしなことが多かったのはそのデスフラグだったのかも。さっさと帰れば良かったのだ。分かりにくいよ。ああ変な一日だった。
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キノコいっぱい [植物・菌]

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赤い花のようなキノコ。キノコには詳しくないし、自分で採ったキノコを食べようなんて全く思わないですよ。けど、キノコがフォトジェニックなことには変わりない。

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年輪みたいな柄のキノコ。乾き始めたキノコより雨が降ってジメジメしてる方がより生き生きして見えます。チョウジチチタケ?

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大きくなって反り返ったキノコ。

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うーん。コケがあると箱庭みたいになって可愛らしくなります。たぶんムラサキナギナタタケかな。

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かわいい白いドットがあるキノコ。テングタケ?テングタケダマシかも。

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キノコの上で休憩中のカナヘビ。
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ストロボ忘れた [トンボ]

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ウチから最も近いと思われるカトリヤンマの産地に行きました。範囲が小さく個体数も少ない産地です。この産地では夕方30分だけ黄昏飛翔します。昼間オスが縄張り飛翔してるのは見たことない。昼間でもカトリヤンマ♂が縄張飛翔する産地は、たぶんそこそこの個体数と密度があって、昼間飛んでいれば産卵するメスに出会う可能性が高い産地だと思う。

現地について早速カメラのセットをしようと鞄からストロボを取り出したら、そこにあったのはコンデジ!んなぁ・・・。ストロボとコンデジを間違えて持ってきてしまいました。はぁぁ・・・。夕方の撮影でストロボがないなんて・・・。内蔵ストロボも壊れているので、奇麗に写真に納めることは諦めるしかなくなりました。凹む。

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仕方なく西の空を背景にシルエットの写真を撮りました。ストロボがあったとしても、夕方の薄暗い中、すごいスピードで不規則に飛び回るカトリヤンマを森を背景に撮影するのは無理だったかも。肉眼でもなかなか追えないもん。(←負け惜しみだ )

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シルエットで見ていると、かなりの頻度でエサを見事に捉えていることがよく分かりました。さすが「蚊取り」ヤンマです。上手なのは当たり前か。演奏家に演奏うまいっすねっていうのは失礼なのと同じだ。確認できたエサは、蚊、ハエ、ガガンボでした。

今年は個体数が多いようです。100mくらいの範囲で10〜20頭ほどが見られました。多いと言ってもこの程度。昔、長野で見たカトリヤンマはその10倍くらいいましたからね。まあ、生息が確認できて一安心です。
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夏から秋へ [トンボ]

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夏の間は無数にいて縄張り争いをしていたコシアキトンボたちも、数えるほどしか出てこなくなりました。この個体も翅がボロボロでした。最後の頑張り。

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夏のトンボ、ウチワヤンマももう数頭しかいません。しかも戦いでボロボロ。今年羽化をみた右中脚が欠損したメスは無事に産卵できたのでしょうか。同一個体の虫をフィールドで追い続けるのはとても難しいのですが、もしできればいろいろ発見が多そうです。課題とします。

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ギンヤンマの連結産卵。夏の終わりから秋口にかけてなぜか個体数が増加するように感じます。気温の関係で活動できる時間帯が限られてくるせいだと思うのですが、実際はどうなんでしょう。どの個体も老熟しています。

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アジアイトトンボの産卵。春から発生を追っていると、5月と6月下旬に小さいピーク、8月中旬から9月上旬にかけて大きなピークがあるようです。どうも一年に3化しているようです。早いのは4化してるかも。午前中、交尾個体が多く見られ、午後になるとメスが産卵にやってきます。オスはメスに無関心になるようです。

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秋のトンボ、リスアカネの単独打空産卵。産卵中、どんどん日影に入ってしまうのでなかなかうまく撮影できません。これも今後の課題だなあ。気をつけてみると市内のあちこちで見かけます。昔より個体数が増えているような気がします。

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コノシメトンボの縄張り。一年ぶりに見るコノシメトンボは大きく感じました。コノシメトンボは多いのですが、もう少し大型のノシメトンボは市内ではほとんど見られなくなってしまいました。数年前までいるとこにはいたのにな。

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アキアカネの連結産卵。気温の低下とともに一挙に下山して姿を見せてくれました。ただ、無数の個体が見られるのは9月下旬から10月上旬のほんの一時のみで、すぐにどこかへ移動してしまいます。ただ全くいなくなるわけじゃなくて細々と12月下旬までいます。全国的に激減してしまったようですが、ウチの方ではまだそんなに少ないわけではなさそうです。

ここ10年くらい苗に使用されている農薬が原因(と思われる)で、水田はトンボの生息には不適になってしまいました。今数を減らしているアカネは水田への依存度が高い種で、水田以外にも繁殖場所を持っている種はそれほど減っていないようです。ちなみにこの農薬のおかげでトータルの農薬回数は減り、農家の農薬被爆も減り、稲の害虫被害も減ります。
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とうもろこしのひげ茶 [ごった煮]

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以前、日本海の海岸で見かけた韓国のペットボトルの写真。なんと同じ物を日本で売り始めたようです。あるいは昔からあったのかな。

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日本海の漂流物の記事「お隣さんから流れ着いたもの」

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こちら。とうもろこしのひげ茶、だそうです。流れ着いたやつはチマチョゴリの女性が描かれていましたが、日本版には裏面に和服の女性も描かれています。カロリーゼロ、カフェインゼロ、Vラインの顔、だそうです。

お味は・・・

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ドンタコスを麦茶に溶いた感じ、でした。表現が悪いな。まあ健康茶って感じでした。美味しかったですよ。
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食べる・食べられる [トンボ]

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シオカラトンボが稲に見えたので近づいてみると・・・。頭部は既に食べられており胸部も1/3くらいが食べられていました。こんな状態でも呼吸をしていましたから生きているようです。さすが昆虫。ちなみにトンボの胸部の肉は甘みがあって美味しいらしい。

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池に浮かんでいたのは見覚えのある翅。たぶんギンヤンマ♂の前翅です。近くに後翅もありました。同じようにカマキリに食べられた跡かもしれません。

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こちらではシオカラトンボ♀が摂食中でした。捕えたのはハチの仲間のようです。

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上の写真のピクセル等倍。なんとハエがとまっていました。目ざといと言うか何と言うか・・・。
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機材受難 [トンボ]

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ハグロトンボの産卵。どんな清流だよっ、て感じだけど近所の汚めの川です。たまたまここだけ澄んで見えます。

最近、広角の写真が出てこないのには訳があります。数少ない広角系のレンズを池に落としまして修理中です。¥45,000.なり。はぁ。ボディにセットしたつもりがされてなくて、ボディを持ち上げたときにポロッと落ちてしまいました。もちろんスローモーションでした。不注意ですね・・・

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セスジイトトンボの連結。

この写真を撮る時も徐々にアングルを下げていって、いつの間にかマクロレンズが水に浸っていました・・・。大事には至りませんでしたが、もう少し機材を大切にね。

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セスジイトトンボの羽化。

ストロボが2台あったのですが、1台は3回に1回しか光らず(多分コンデンサの寿命だ)、もう1台はフル発光しかしません。フル発光しかしないストロボの扱いにくさは想像を絶するものでした。修理見積りは購入価格のの6割もかかるとのことだったので、やむなく2台ともお役御免で新品を2台購入しました。¥54,000.なり。2台あるボディは共に外装のラバー、アイカップが外れてしまいました。内蔵ストロボは汗で錆びとっくの昔に開かなくなっているし、シャッターは耐久回数の2倍を超えています。さらにレンズとの接点のエラーが度々出るようになりました。トンボの写真を真面目に撮り始めて4年目。荒っぽく使ってきた機材たちがそろそろ限界を迎えているのかもしれません。
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抽水性植物の住人 [トンボ]

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ギンヤンマ連結産卵

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セスジイトトンボ♂

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ハグロトンボ♂

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シオカラトンボ♂

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アジアイトトンボ♀

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アオモンイトトンボ♀

抽水性がちょっとでもあればイトトンボの仲間が住めるのに、と、三面張りの川を見ると思ってしまいます。
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炎天下対策 [トンボ]

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オオヤマトンボの登場回数があまりに少ないのは、好きじゃないとか興味ないというわけじゃなくて単純に撮影が難しいからです・・・。コシアキトンボのように数が多いうえに同じところを往復し続けるトンボであれば、そもそものシャッターを切る回数が増やせるのでうまく撮れてる場合も増えます。オオヤマトンボは大きな池をぐるっと1周するので、そもそも2分に1回くらいしかシャッターチャンスが来ません。2分に1回というのも平均がそれくらいというだけで、その途中で別のオスとトラブって帰ってこなかったり休憩に入ったり逆回りになったりと、かなり不規則にやってきます。しかも炎天下なので待ち時間の間にたいてい撮影者の方が参ってしまうんですね。暑いのとチャンスが少ないのとが原因で撮影が難しいトンボです。

今年はオオヤマトンボ対策をしまして、まあまあキレイに撮ることが出来ました。

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夏に耐える体力を付けておくために冬場に走り込みと筋トレをしました。6分/kmくらいのスピードで1日5〜10km、3ヶ月で無理なく300km程度。体力を付けた上で、夏バテを避けるために冷たい物は一切胃にいれず、むしろ朝から熱いスープを飲みました。フィールドでの飲み水は日光で40℃くらいに暖めておきました。日焼けで皮膚が痛むと発汗作用が不調になりフィールドに長居できなくなります。これを避けるために長袖を着て紫外線対策。さらに顔、手の甲、首には日焼け止めを塗りました。もちろん帽子も。そのかいあってか炎天下33℃くらいなら別になんてことなく普通に過ごせています。仕事で45℃の部屋に2時間くらいいることがしばしばありますが、特に体調に問題は出ません。要するに暑さに鈍感になったわけです。炎天下に長時間いることができるようになったらあとはチャンスをひたすら待つだけ。

そこまでしてようやく撮ったオオヤマトンボ♂の飛翔。腹部が分厚くてカッコいいし複眼の緑が映えますね。

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メスが産卵に入りました。メスが産卵するのはオスが池に来る前のAM6:00前後、暑くてオスが減る12:00前後、オスが池から去る17:00、の3回くらいピークがある気がします。

そういえば数年前、デリーで炎天下40℃を経験しましたがあれはキツかった。どこに行っても40℃。ずっと40℃。昨日も明日も40℃。毎日40℃。汗が大量に出るのでその分水を飲むんですが、いくらお腹を冷やさないように注意したって大量の水を飲むことで胃液が薄まるのでバテてしまいました。1日3リットル以上飲んでました。それと比べたら日本の33℃なんて冬みたいなものです。そりゃ言い過ぎか。

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産卵の瞬間はうまく撮れませんでした。腹端で水を引っ掻いて飛ばしていました。
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自然状態を見たい [トンボ]

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産卵に降りてきたマルタンヤンマ♀。

トンボの写真を撮るのはただ単純に楽しいということもあるけど、私の場合、自然状態のトンボの生態を把握したい、ということにあります。写真自体は目的ではなくて知りたいことを調査するための手段なわけですね。

ヤンマの産卵を撮るためにヤンマが好きそうな朽木を置く場合があるようですが、私の基準ではそれは自然状態にはない、ということになります。それだと自分の知識を超えた生態は見られない。また、A種を撮影するために競合するB種を排除する場合があるようですが、それも同じく自然状態にはない。私だったらB種がA種を追い払っているシーンを撮りたい。朽木セットもB種排除も別に何が悪いというわけじゃないですが、私の知りたい自然状態のトンボの生態はその方法では見えなくなる可能性があります。目的が違うんです。そんなわけで、トンボ日和に登場するトンボたちのほとんどは何の仕掛けもなくあるがままの状態です。ほとんど、ということはそうじゃないのもちょっと混ざってます。トンボに触りたくて捕まえて撮ったヤツとか。

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干上がった池にトンボの亡骸が落ちていました。たぶんオオシオカラトンボだと思う。何があったんでしょう。

ちなみに人の手の入った里山は自然ではないと思いますが、トンボにとっては生息に都合がいい場合が多いようです。里山自体は自然ではありませんが、トンボが自然状態で生息しているのでOKなんです。

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水田の防鳥ネットの中にコシボソヤンマ♀がいましたが、これは自然状態ではないので助けてあげました。クモにかかったトンボを何回か助けたことがありましたが、自然状態を壊した行為だと思って反省しています。コセンダングサの実に絡まったトンボを助けたこともあります。コセンダングサは外来種で本来はないはずのものなので助けて良いような気がしますが、もはや生態系の一部となっていると見れば助けないのが自然状態かもしれません。

ヤゴは水槽に入れて撮影するし、トンボ以外の蛾やクモなどを撮影する時は余計なものが画面に入らないように植物をどけたりしています。トンボ成虫の撮影ではほとんどしません。あくまで自然状態の生態を見たいので。要するにトンボ成虫の生態だけに興味があるんですね。なんか不公平だし間違ってるし損してる気がする。自分がフィールドにいてカメラをトンボに向けている状態自体が自然状態を少し損なっているので、それ以外は自分からは手を加えずなるべくそのままで見たいんですよね。自然とはあるがままであること、です。

私は採集はしませんが、採集自体は否定していません。否定どころか採集しないと分からないことだらけなのでむしろ肯定しています。写真が生態なら採集は形態です。トンボを知るための両輪なんです。両方あるから知ることが多い。調査・研究・教育目的の採集ならば。販売目的の採集、乱獲、単なるコレクションのための採集、希少種の違法採集には反対です。
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同種喰い [トンボ]

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シオカラトンボのオスが、なんと同種のメスを食べていました。同種喰いはメスがオスを食べるのが普通で、むしろ当たり前とも言える行為ですが、オスがメスを食べるのは珍しい。

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と思ってたらまた同種喰いに出会いました。食べられているのはシオカラトンボの未熟オスです。この日は同じシーンに3回も遭遇しました。

シオカラトンボ3化目が次々に羽化していますが、既に成熟している個体は羽化直後の個体をエサと見ているようです。なんか理不尽な自然界の掟の一つを見たようでした。
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池を彩る [トンボ]

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夏の池を彩るトンボの一種、ウチワヤンマが炎天下で縄張り争いを続けていました。今年はウチワヤンマが少ないという声が聞こえてきますが、少なくともこの池では例年通りか例年より多いようです。あぶれたオスが池に入れず周囲の植え込みで待機しているところが見られます。

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わたし、そこに止まりたいんです...。

遠すぎて100mmマクロじゃキツイ。近くにには400mmクラス以上の大砲を持った方々がずらり。こんな美味しいシーンなのになぜかシャッター音が聞こえないんだよなぁ。

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メスはといえば池からちょっと離れた木の上で枝のふりをしていました。太陽に向いた枝の先端にとまっていました。メスも多い。この樹には3頭のメスがとまっていました。

6月に羽化を見た右中脚がないメスが見られるといいんだけどな。

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オスが池からいなくなった瞬間に降りてきていそいそと産卵していました。糸でつながった卵を池から飛び出した枝に絡み付けていました。茶々を入れるのはシオカラトンボ♂。

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でもすぐに戻ってきたオスに捕まってしまいました。
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昼間のマルタン [トンボ]

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林道を歩いているときにアオキにぶら下がっているマルタンヤンマ♂を発見しました。しかも超珍しく三脚、ストロボ2台、ストロボトランスミッターを持ち合わせているという完璧なシチュエーション。

三脚をセットしてまずはストロボを焚かないで1枚パシャ。これからじっくりストロボを前後から当てながら撮影しようかと思っていましたが、このあと突然飛び立ってしまいました。あーあ。残念。

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近くにとまったので再度セットしようかというところでまた飛び立ってしまった...。どうもただ単に枝にぶら下がって休んでいたわけではないような気がします。じゃあ何をしていたのか。今後調べてみようかと。

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ヤンマのぶら下がりは林の暗がりで見られるので、肉眼ではだいたいこんな感じで見えます。というか見えません。画面ど真ん中。

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もう少し接近するとだんだん輪郭が見えてきて...

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マルタンヤンマの未熟♀でした。

この日はとある目的があって三脚を持っていましたが、結局そのシーンは見られませんでした。でも三脚とストロボが役に立ったからいいや。めでたしめでたし。
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